テープ起こしのバイトを依頼した際にバイトさんを選ぶコツを紹介
前回の記事から一ヶ月以上空いてしまいましたが、この期間に何度かランサーズを使ってテープ起こしを外注してみました。
結論から言うと特にトラブルもなく、無事に仕事を完了して頂けました。
4回仕事を依頼したので、それについてまとめておきます。
依頼の仕方
まずはランサーズのサイトへ行き、無料の会員登録をする必要があります。
次に仕事を依頼するのですが、ランサーズでは二種類の仕事依頼の方法があります。
- 「コンペ方式」・・・依頼から直接提案が出される方式
- 「プロジェクト方式」・・・人を選んでから仕事が始まる方式
「コンペ方式」とは、例えばロゴ制作の依頼で使う方式です。
作ってほしいロゴのイメージなどを予め公表し、その依頼に基づいてランサー(仕事提案者)がロゴ画像を直接提案してくれます。
依頼側はその中から気に入ったものを選び、そのロゴを制作した人にお金を支払うという方式です。
今回依頼したいテープ起こしは「プロジェクト方式」の方が向いています。
というよりコンペ方式で依頼しても誰も受けてくれないでしょうね。
テープ起こしは仕事をこなすのに数時間かかり、それなのに自分の制作物が選ばれなければお金は支払われないとなれば、完全に時間の無駄です。
「プロジェクト方式」の流れは、
1.仕事を依頼する
2.ランサーから納期や予算などが提案される
3.提案の中から一人を決定し、仕事を発注する
4.ランサーが仕事を完了し、成果物が納品される。
5.成果物に問題が無ければ、お金を支払い終了
といった感じです。
今回依頼した4回のテープ起こしの発注について、結果をまとめます。
テープ起こしを新規依頼
まず仕事を依頼するのですが、ここでは仕事内容・納期・予算・注意点などについてのこちらの希望を伝えます。
以下のように依頼しました。
・納品 6日以内
・録音時間 80分
・報酬 60円/分 (手数料込)
・音声形式 .MP3
・重視する点 納期を厳守、経験者
・注意点
ケバ取りでお願いします。語尾や言い回しは書き直していただいて構いません。
音声が聞き取れない場合は記号で、音だけ聞き取れる場合はカタカナで入力してください。また聞き取り判別できない箇所の経過時間を記入してください。
例)(****@01:23:45)
機密保持厳守でお願い致します。納品後、音声や文章のデータは全て削除してください。
今後も依頼が発生する可能性があるため、引き続きお願いできる方だとありがたいです。
また時間が35分と短めのものも依頼しました。
時間以外の条件は上に書いたものとだいたい同じです。
ちなみに報酬や注意点などの細かい条件に関しては他のテープ起こしの依頼内容に合わせて決めました。
それなりに経験のある方に仕事を依頼したかったため、報酬は相場より少し高めに設定しました。
ランサーからの提案
この提案で本当にランサーからの提案が来るのか不安でしたが、杞憂でした。
二つの提案に対し、2~3時間の間に10人以上の人から提案が来ました。
テープ起こしはスキルが無くても仕事ができるので、人気があるみたいですね。
これ以上人が集まると誰に仕事を発注するが選ぶのが大変なのですぐに締め切りました。
ランサーからはそれぞれ納期、報酬、意気込みなどを知らせてくれます。
それを見ながら誰に依頼するか考えるのですが、なかなか難しかったです。
選ぶ時の基準としては、
- テープ起こしの経験が多い人
- 納期を守ってくれそうな人
- 希望する報酬が低い人
を重視して選びました。
まず経験に関してですが、約半数は10回以上の経験がある方であったため、そこで半分に絞りました。
次に納期を守ってくれそうな人ですが、ランサーのプロフィールで仕事完遂率を確かめることができます。
この値が極端に悪い方はやめようと思いましたが、そこまで悪い方はいませんでした。
ということで長い80分のテープ起こしに関しては、10回以上の経験を持ち、希望する報酬が最も低いAさん選びました。
ちなみにAさんはこちらが提案した金額より安い報酬を提案してくれました。
Aさんには短い35分の方にも提案して頂きました。
ですが今後も依頼する仕事が発生した場合を考えると、仕事を依頼できる候補となる方が欲しかったため、他の人に依頼することにしました。
そこで10回以上の経験がある方のうち、最もしっかり仕事をしてくれそうなBさんを選びました。
報酬はこちらの提案より数百円高くなりました。
「好きです」「得意です」「自信があります」と言われるよりも、具体的に経験した年数や時間を数字で教えてくれたり、不明な点があればすぐ連絡するとか至らない点は改善するので指摘して欲しいと言ってくれた方が仕事を任せたいと感じました。
仕事の発注
依頼したい二人の人が決まったため、その方に仕事を依頼します。
まずは計画のエスクロー(仮入金)を行いました。
この時点で一度お金を支払うことになるのですが、ランサーに支払われるのは仕事が完了した後になります。
最初に依頼側が仮入金をしないことにはランサーは仕事を開始できません。
仮入金が終了したら書き起こしをしてほしい音声ファイルをランサーズ内のメッセージに添付して渡します。
あとは仕事が終了するまで待つのですが、ランサーから仕事に関する質問が来ればすぐに答えるようにします。
実際に来た質問内容は、
- 登場する人物の名前を教えて欲しい
- ケバ取りは話しているニュアンスが分かる程度か、読みやすいよう書き直してよいのか
といった内容でした。人物の名前や専門用語はあらかじめまとめて教えてた方が仕事を進めやすいようです。
仕事の終了
2人とも2,3日程度で仕事を完了してくれました。
こちらが想定していた納期よりも2日以上早いです。
どちらの方の成果物も特に問題はなく、満足できるものだったため、訂正などは指摘せずに仕事を終えて頂きました。
80分の方を依頼したAさんは納品までの時間がとても早かったです。ただ、頑張れば聞き取れそうなところを諦めて記号で表記している箇所があり、もう一人の方と比べて丁寧さは少し足りないと感じました。
35分の方を依頼したBさんは非常に丁寧だと感じました。話し手が変わるたびに話し手の名前を記載してくれたり、聞き取りにくい箇所も頑張って書き起こしてくれました。
自分としては二人ともしっかりと仕事をこなしてくれましたし、これからもまたお願いしたいです。
仕事の本当の依頼人である私の友人も非常に満足してくれました。
時間が長くて支払う報酬が高くなりそうな仕事や急ぎの仕事はAさんに依頼し、丁寧な仕事をお願いしたいときや音声が聞き取りにくいときなどはBさんに依頼するような形にできればと考えました。
仕事の再依頼
それから少し経った後、私の友人からまた書き起こしを依頼されました。
そこで前回仕事を完了して頂いたAさんとBさんにまた仕事を依頼しました。
ランサーズではある特定の人に直接仕事を依頼することもできるのです。
今回依頼するテープ起こしは一つが40分程度の普通の音声ですが、もう一つは非常に聞き取りづらい音声が約90分続くデータでした。
90分の方のデータを聞いてみたとき、これは辛いなと感じました。
音の強弱がバラバラで、大きい音と小さい音の差が大きく、聞いているだけでも不快でした。
とりあえず40分の音声はAさんに依頼し、90分のデータはBさんに依頼しました。
90分のデータをそのまま渡すのはさすがに気が引けたので、前回の記事で紹介した音声加工ソフト「SoundEngine Free」で少し聞き取りやすくしました。
さらに報酬を前回より3割ほど上げました。
その結果ですが、Aさんはなんとその日のうちに仕事を終わらせてくれました。
どんだけ早いんだこの人・・・
そしてBさんは納期ギリギリで間に合わせてくれました。
非常に聞き取りづらいデータでしたが、今回も非常に丁寧に仕事をしてくれたので、この方に頼んで間違いなかったです。
まとめ
今回始めてランサーズで仕事を依頼してみましたが、実際やってみるとそれほど複雑ではありませんでしたし、慣れてくれば簡単です。
「ブラッククライアント」という言葉があるようですが、非常に低い報酬で依頼したり、ランサーへの指示が不明確であったりする依頼主がいるようです。
ブラッククライアントと呼ばれないためにも、自分が発注しようとしている仕事がどんな仕事なのか知り、適正な相場を把握し、仕事の依頼中も丁寧なコミュニケーションをすることが大事ですね。