持ち株は初心者には難しい高リスクの投資である
多くの会社で持ち株制度があると思います。
奨励金という魅力もあり、実際に利用している方も多いのではないでしょうか。
制度を上手く利用すればかなり大きな利益を出すこともできます。
その方法を紹介する前に、まずは持ち株が抱えるリスクについて説明します。
なぜ持ち株はリスクが大きいのか
皆さんの会社に持ち株制度はあるでしょうか。
ちなみに私の会社では給料天引きで1000円単位から毎月持ち株を購入でき、毎月購入の度に10%の奨励金を受け取ることができます。
会社によって制度に多少の違いはあるでしょうが、だいたい同じような仕組みになっているのではないでしょうか。
私は最初持ち株はほぼやっていませんでした。
それは持ち株がリスクの大きい投資だと考えていたからです。
そこで最初に持ち株がリスクが大きい投資だと言われる理由を説明します。
理由は二つあります。
1. 自分の給料と資産をどちらも会社に依存してしまうため
当たり前ですが、持ち株を買うということは自分が普段給料を貰っている会社の株を買うということです。
会社の業績が良いときは自分の給料も増え、さらに会社の株価も増えるのでウハウハです。
しかし業績が悪くなると、この逆の現象が起こります。
給料が減ったり職を失うだけでなく、自分の資産も減ってしまいます。
ダブルパンチを食らってしまうということですね。
「持ち株を持っていると仕事へのやる気が増す」と、まるでメリットであるかのように書いてあるサイトもあります。
しかし冷静にリスク分散の観点から考えるとアウトです。
卵を一つのかごに盛るなというのは投資の基本です。
2. 売るときのタイミングで投資の成否が決まってしまうため
持ち株の購入は毎月積み立てで行うため、始めるタイミングはあまり気にする必要がないです。
購入時期を分散させることで購入価格が平均化されるためです。
ドルコスト平均法のメリットでよく言われることですね。
それより問題なのは、売って現金化するタイミングです。
持ち株の売却を考えるのはどういうタイミングでしょうか。
家の購入や子供の入学金などお金が必要となるときや会社を退職するときなど、何か大きなきっかけがあるときに売却を考える人が多いかと思います。
そのときに株価が高くなっていれば良いのですが、リーマンショックの後のようにガクッと下がっていると大損です。
入社してからコツコツ積み上げてきたのに、いざお金が必要になった時に大損していたのではたまりません。
損が大きすぎると塩漬けする人が多いのでしょうが、そうするといつ売却できるのか本当に分からなくなります。
まとめ
持ち株を利用した投資はリスクが高いと言われています。
その理由は、失敗すると給料と資産の二つを一度に失う恐れがあること、売るタイミング一つで投資の成否が決まってしまうことの二つです。
このリスクと向き合って持ち株会の制度を上手く活用する方法は次の記事で紹介します。