賃貸と持ち家の総支払金額を比較するシミュレータを作った
住宅に関して、賃貸と持ち家のどちらが良いのかよく比較されますよね。
比較するポイントは色々あるかと思いますが、今回は支払う金額の違いを調べられるシミュレーションツールを作ってみました。
webサービスを自分で作ってみたいと前から思っていたのですが、今回練習がてら簡単なものを作ったので紹介します。
シミュレーションの使い方
今回作成したシミュレーションは以下からアクセスできます。
賃貸の物件を数年おきに転々とした場合と持ち家に住み続けた場合とで支払う金額にどのくらい違いが生まれるのかシミュレーションできます。
最初にシミュレーションする期間を入力します。
賃貸ならその期間のうち数年ごとに物件を移り渡り、持ち家ならその期間の間は同じ物件に住み続けると想定します。
次に賃貸と持ち家それぞれについてシミュレーションする値を入力します。
下図の文字をクリックすると入力項目が表示されます。
賃貸の場合は下記の項目を入力します。
各物件の契約期間で入力した年数ごとに引っ越し、違う物件に移ります。
しかし発生する家賃や礼金・敷金、引っ越し代などは毎回同じ金額だけ発生すると仮定しています。
持ち家の場合は下記の項目を入力します。
入力が必須なのは物件価格だけですが、計算式の都合で金利と返済期間を0にできません。
そのためこれらの値に空欄や0を入力した場合は金利なら0.001、返済期間なら1を自動的に入力して計算します。
値を入力したら「シミュレーション結果を計算」ボタンを押してください。
入力は全て半角数字で、必須項目が全て入力されていることを確認してください。
下記のように賃貸と物件それぞれについて月々の支払額と総支払額を比較できます。
色々比較してみてください
今回例として行ったシミュレーションでは毎月の支払額はそれほど変わりませんが、総支払額では持ち家より賃貸の方が約700万円高い結果となりました。
これはシミュレーション期間40年に対して持ち家の返済期間が35年であるため、最後の5年間は持ち家の場合支払いがないため賃貸より安くなったのです。
シミュレーション期間を35年にすると総支払額はどちらもほぼ変わらなくなります。
以下はシミュレーション期間の設定のみ変えた結果です。
頑張って持ち家の返済期間をもっと短くすれば総支払金額はかなり減らすことができます。
シミュレーションをやっていると金額の比較では賃貸より持ち家の方が得ではないかという気がしてくると思います。
ただ、賃貸物件なら築浅の物件に移り住むことができますが、持ち家の場合は築30年や40年になっても住み続けることになります。
形あるものはいつか壊れますし、物件の寿命は一般的に35年程度と言われています。
持ち家の場合でも35年以上になるとリフォームや住み替えなどをする必要があることは意識しておいてください。
まとめ
賃貸と持ち家に関する支払い金額のシミュレータを作りました。
賃貸か持ち家かという問題はお金の面だけでは決められませんが、それでも実際に支払う金額は想定しておくべきです。
色々条件を変えて比較してみてください。